統計解析ソフト JMP ブログ

プログラミングなしで使える、インタラクティブで可視的な統計解析ソフト「JMP(ジャンプ)」です。統計初心者の方、データ分析を始めてみたい方に向けて情報を発信しています。

ジェンダーギャップを解消するにはどうしたら良いか?~指数を分析してみてわかったこと~

先日、世界経済フォーラム(WEF)から、ジェンダーギャップに関するレポート(2023)が発表されました。

 

レポートの中で用いられている「ジェンダーギャップ指数」は、各国における男女格差を数値化したものです。0~1までの値をとり、スコアが1に近いほど男女格差は小さいことを示します。レポートでは146の国を対象としていますが、何と日本は125位で、前年と比べて9ランクダウンしています。

 

今回、ニュースでこのような指標があることをはじめて知りました。せっかくの機会なのでジェンダーギャップ指数について勉強し、指標の可視化/要約、指数と国の指標(GDP、男女比など)が関係するかについて分析してみました。

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スプレッドシートでの分析、時間かかりすぎていませんか? 統計ソフトで解決!

スプレッドシートでデータ分析をしたら何時間もかかって疲れ果てた…」

これは仕事でデータ分析に取り組んだことのある方にとっては、ありがちな経験かもしれませんね。

 

分析そのものよりも、その前準備となるデータ加工に恐ろしく時間を取られてしまい、いざ分析!となると疲れて分析結果の検討やデータ探索がなおざりになってしまう… これでは本末転倒です。

 

どうせなら、じっくりと腰を据えて分析結果について深く考えを巡らし、同僚との議論に時間を取る方がずっと生産的で有意義ですよね。

 

今月、弊社では無料セミナーを開催し、統計ソフト「JMP」によって効率的にデータ分析を行うTipsをご紹介します。

 

セミナーは、1時間 x 2回の短くポイントをまとめた無料セミナーで、ユーザーではない方も参加できるので、もし上記のような問題意識をお持ちであれば、ぜひお気軽にご参加ください。

 

セミナーでのご紹介内容の一例:

JMPでは、データテーブルでヒストグラムを表示でき、データテーブルとグラフ、さらにはグラフどうしも連動するので、たとえば「一定値以上の体脂肪率の人々が、年齢、身長、体重等の項目で、全体のどのあたりに分布しているか」等を一目で確認でき、分析作業を効率化できます。

※ JMPを使ったことがない方は、トライアル版をお試しいただけます。セミナー前にどうぞ。

JMP トライアル版(30日間全機能無料)

 

▶ JMPをマスターしよう

データ分析を効率化するTips編(全2回)

 

お申込みは こちら

 

第1回:分析用データ作成までのTips

6/20(火)15:00~16:00

【主な内容】

・データ読み込みの工夫

・実は一番時間がかかる”データ加工”のプロセスを効率化

・JMPのデータテーブル操作で知っておきたいこと

・複数のテーブルをくっつけるときに知っておきたい「テーブル」メニューの操作

 

第2回:データ分析、レポートの保存/共有に関するTips

6/27(火)15:00~16:00

【主な内容】

・定型的な分析を高速に

・多くの変数を扱うときに知っておきたいこと

・グラフをカスタマイズするときのコツ

・レポートの保存/共有でこれだけは知っておきたいこと

 

参加費:無料

 

定員:500名

 

以下のTwitter投稿内動画では、セミナーでのJMPの操作例を簡単に動画でまとめています。

 

ゴールデンウイークに統計スキルアップ!無料オンラインコース「STIPS」

もうすぐゴールデンウイークですね。出かける予定がある方も、そうでない方も、まとまった時間を取れる1年で数少ないこの機会に、統計のスキルアップにチャレンジしてみませんか?

 

統計ソフト「JMP(ジャンプ)」では、データ分析に携わるすべての方々に向け、実践的な技術と統計知識が身につくオンライン統計コース「STIPS」を無料で提供しています。

統計を分かるようになりたい方、統計ソフトを初めて使ってみたい方にオススメです!

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明日4/22は「アースデイ2023」環境保護活動を支えるJMPの取組み

毎年4月22日に開催されるアースデイは、地球環境保護への取り組みを促進するための世界的なイベントです。1970年に初めて開催され、今では世界で10億人以上が参加する規模に成長してきました。

 

日本でも、「アースデイ東京2023」等の団体が、各地でイベントを開催しているので参加された方も多いかもしれませんね。

 

アースデイが近年特に注目され、参加者が増えている理由の1つとして、地球温暖化、海洋汚染、土壌汚染などの環境問題が深刻化していることが挙げられます。

 

これらの問題を前にして、国連のWebサイトでは「今後10年、1つ1つの行動、1日1日が大切な意味を持ち、すべての国や企業、組織、個人には、果たすべき役割があるのです」と呼び掛けが行われていて、私たちJMPも組織として何ができるかを考え続けています。

 

その1つの取り組みとして、JMPは「国連生態系回復の10年(UN Decade on Ecosystem Restoration)」に賛同しています。

 

また、「Data for Green」(JMP Ecosystem Restoration Initiative)というプロジェクトで、本社社屋のエネルギー使用量と排出量を計測して、企業活動が環境に与える影響をモニタリングしたり、環境保護活動を行う団体がJMPでデータ分析を行う際のサポートを提案したりもしました。

 

JMPはこれまで、環境保護活動に携わる多くの方々がフィールドワークで得たデータを分析する際のツールとして利用され、その活動を支援してきました。

 

WildTrack

デジタル写真と足跡アルゴリズムを活用し、絶滅危惧種を一匹一匹確実に救う活動を実施。

https://www.jmp.com/ja_jp/customer-stories/wildtrack.html

 

カリード・ビン・スルタン・リビング・オーシャンズ財団

予測モデルを用いてサンゴ礁の保護活動の優先順位を決定。

https://www.jmp.com/ja_jp/customer-stories/living-oceans-foundation.html

 

ノースカロライナ自然科学博物館

JMPを活用し、哺乳類の個体数分布のデジタルアーカイブを構築。

https://www.jmp.com/ja_jp/customer-stories/ncmns.html

 

バージニア工科大学

キツネザルの行動についての学際的な研究で、保護方針、飼育環境の改善を目指す。

https://www.jmp.com/ja_jp/customer-stories/virginia-tech.html

 

環境保護活動は、長い道のりのなかで、たゆまぬ努力が必要になります。その活動に携わる方々が正しい方針を決める際や、効率的にデータを解析する際に、JMPは統計ツールとして間接的にその活動をサポートできることを嬉しく思いますし、これからも継続してサポートを続けていくつもりです。

 

■ 30日間全機能無料。JMPトライアル版ダウンロード

https://www.jmp.com/ja_jp/download-jmp-free-trial.html?utm_campaign=td&utm_source=facebook&utm_medium=social

 

 

WBCを観て驚愕! 大谷投手のスライダーを統計手法で分類してみる

増川 直裕

WBCで観た大谷投手のエグいスライダー その名も"スイーパー"

WBCでの日本代表の活躍は、最近の大きな話題になっていますね。私は近年、地上波の野球中継があまりないことから、じっくり野球中継を見ることがなくなってしまいましたが、今回のWBCは大きな話題性も伴い、じっくり見ています。

 

日本選手の中では、やはり大谷選手が一番注目されており投打で結果を残していますが、本記事では投手としての大谷選手を考察します。

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初心者でも安心!消費者調査データ分析のStep by stepガイド

山崎 礼

 

企業のマーケティング活動として、アンケートデータ等の消費者調査データを収集して顧客の関心や満足度を調査し、改善に繋げることはよくあります。でも、せっかくデータを集めても、分析まで手が回らず、そのまま放置してしまうのでは宝の持ち腐れですよね。

 

そこでこの記事では、誰でも簡単に始められる消費者調査のデータ分析をご紹介します。

 

今回、統計ソフト「JMP」を使って分析する例は2つです。

1.「1番好きな色は何ですか?」という質問に対する回答を、「年齢」という切り口で分析。

2.ピザの新商品開発にあたり、コンジョイント分析により、ピザの好みを左右する項目と内容(たとえば、生地、チーズ、トッピングの種類等)を分析。

それでは始めましょう!

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季節ARIMAモデルでも22年の出生数80万人割れは予測できず・・・23年の予測をしてみる

増川 直裕

想定よりも出生数の減少が進んでいる日本

"2022年の出生数が初の80万人割れ、想定よりかなり早いペースで出生数の減少が進んでいる" というニュースが大きな話題になっています。確かに日本の将来を考えると、出生数が想定以上に減っているのは大きな社会問題だと思います。

 

実は昨年(2022年)はじめに、時系列分析でよく用いられる季節ARIMAモデルを使って、2014年~2021年における月ごとの出生数から2022年の出生数を予測していました。そのときに得られた2022年の出生数の予測値は839,796人です。実際の出生数は799,728人だったので、ARIMAモデルによる予測値はおおよそ4万人ほど多く予測してしまったことになります。

 

別の考え方をすると、実際は過去のデータから予測できる出生数より大幅に少なかった、ともいえるでしょう。

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