2020年7月16日、ついに藤井棋聖が誕生しました。私はあまり将棋が強くありませんが、明るいニュースがない昨今、棋聖戦の挑戦権獲得の前からどうなるか注目していました。
藤井棋聖になるまでの道のりで、多くの対戦がなされていますが、実は相当不利な状況で多くの勝ち星を挙げているのです。今回はそこをデータで考察してみましょう。
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岸本 淳司 氏
九州大学病院 ARO次世代医療センター 准教授
JMPとの出会い
1989年4月10日に、サンフランシスコで開催されたSUGI(SAS User's Group International)に参加した際、John SallによるJMPの発表に立ち会ったのが、JMPとの出会いです。
私の意外な一面
医学部で統計学を教えていますが、実は文学部出身です。趣味は、飛行機に乗って旅行するのがマイブームで、ANAとJALが定期便を就航させているすべての日本の空港に行きました。
また、私はずっと大学に残っていたわけではなく、昔はSAS社に在籍していて統計解析のテクニカルサポートを担当していました。在職中にJohn Sallが来日したことがあり、一緒に富士山に登ったこともあります。
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次の図は、新型コロナウイルス(COVID-19)の都道府県別の感染状況を示しています。各都道府県にある円をバブルと呼びますが、このバブルが大きいほど感染者数が多いことを示します。
(データの出典:厚生労働省 都道府県別の患者報告数 2020/4/19)
ご存じの通り東京都の感染者数が多いため、東京都のバブルは最も大きくなっています。東京都のバブルに隠れてはいますが、関東地方の神奈川県、千葉県、埼玉県のバブルも大きいです。近畿地方では、大阪府、兵庫県のバブルが大きく、他にも福岡県、北海道のバブルが大きくなっています。
以降では別の可視化方法を用い、都道府県別の感染者数を比較してみます。
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本記事では月ごとの離婚件数のデータを用いて、時系列を季節要因、トレンド、不規則系列に分解してみます。季節要因を除いてみると、平成末の離婚傾向に対する ”ある特徴” がわかります。
日本で3月は別れの月ですね。今年はCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)の影響で卒業式が中止になったり、送別会が中止になったりと散々ではありますが、人生で何かひと区切りをつける月でもあったりします。
“離婚”という悲しい別れを経験する方もいらっしゃることでしょう。ニュースではよく有名人の離婚について報道されますが、実際のところ離婚件数は増えているのでしょうか? 厚生労働省の人口動態統計を参照することにより、月ごとの離婚件数がわかりますので、2014年1月~2019年12月(本記事執筆時点における最新の公表月)の離婚件数*について考察してみます。
*注意:すべての月に対し速報値のデータを用いています。
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今年話題になった「令和婚」。今回は統計解析ソフト「JMP」で、近年の婚姻件数を可視化し、年や月ごとの傾向を見ていきます。
皆さん、令和婚は婚姻件数にどれくらいのインパクトを与えたと思いますか?
さらに「時系列分析」で、将来の婚姻件数まで予測してみましょう。
今年も終わりに近づいて来ました。5月に元号が平成から令和になり、その時は「新たな時代の幕開けだな」と感じましたが、正直なところ今はその実感が薄れ、個人的には10月に実施された消費税増税のインパクトの方が強かった印象です。
令和に関連する事項として、元号が令和に変わるタイミングで結婚をする「令和婚」が話題になりました。ワイドショーやメディアで取り上げられた「令和婚」、しかし、「令和婚」によって今年結婚した人は本当に増えたのでしょうか?データを使って考察してみます。
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