統計解析ソフト JMP ブログ

プログラミングなしで使える、インタラクティブで可視的な統計解析ソフト「JMP(ジャンプ)」です。統計初心者の方、データ分析を始めてみたい方に向けて情報を発信しています。

JMPで作る「箱ひげ図」

JMPは一般的な表計算ソフトウェアなどと比べて、操作が簡単で素早く、分かりやすいグラフを作成することができます。その結果、多くの時間をより深いデータの考察に充てることができます。

 

さて、グラフ作成の前回は「ヒストグラム」の作り方を確認しました。

jmp-japan.hatenablog.com

 

今回は統計解析ソフト「JMP(ジャンプ)」で「箱ひげ図」にチャレンジします。

[※箱ひげ図は、データの分布を「箱」と「ひげ」で表したグラフで、データがどのあたりの値に集中しているかをひと目で捉えることができます。]

 

今回もわずか数ステップで簡単にグラフが作れます。まずは試してみましょう!

 

 

■セットアップ

JMPを起動します(インストールがまだの方はトライアル版をダウンロードしてください)。

www.jmp.com

 

■箱ひげ図 ‒ 一変量

1.対象データを開きます(今回はサンプルデータを使用します)

「ヘルプ」>「サンプルデータライブラリ」と進み、「Companies.jmp」を選択します。f:id:JMP_Japan:20190911110403j:plain

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2.メニューから「分析」>「一変量の分布」を選択します。

f:id:JMP_Japan:20190911110628j:plain3.列の選択ボックスから「従業員一人あたりの利益」を選択し、「Y,列」をクリックします。

f:id:JMP_Japan:20190911110714j:plain4.「OK」をクリックすると、外れ値の箱ひげ図がヒストグラムの隣に(横向きのレイアウトの場合はヒストグラムの上に)表示されます。

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5.分位点の箱ひげ図を表示する場合は、変数名「従業員一人あたりの利益」の横の赤い三角ボタンからオプション「分位点の箱ひげ図」を選択します。

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f:id:JMP_Japan:20190911110914j:plain箱ひげ図 ‒ 二変量

1.続けて、同じサンプルデータから二変量の箱ひげ図を作成してみましょう。
2.メニューから「分析」>「二変量の関係」を選択します。

f:id:JMP_Japan:20190911111046j:plain3.列の選択ボックスから「利益($M)」を選択し、「Y, 目的変数」をクリックします。

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4.次に、列の選択ボックスから「会社規模」を選択し、「X, 説明変数」をクリックします。

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5.OK をクリックすると、一元配置分析のウィンドウが表示されます。

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6.赤い三角ボタンをクリックし、「表示オプション」>「箱ひげ図」を選択します。この操作では分位点の表示のない「箱ひげ図」のみが表示されます。

赤い三角ボタンをクリックし「分位点」を選択すると、次の図のように、箱ひげ図と分位点のレポートが一度に表示されます。

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注意: 一変量および二変量の箱ひげ図は、「グラフ」 >「 グラフビルダー」でも作成できます。

 

■動画(英語版)

実際の操作を見て、復習してみましょう。

 

Box Plots

 

■さあ始めよう!

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www.jmp.com

 ■JMPについて

JMP(ジャンプ)は世界中のエンジニア、データアナリストに選ばれているインタラクティブで可視的なデータ分析ツールです。